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2020年1月 2日 (木)

川瀬晶子新作二十句 2020年1月

川瀬晶子新作二十句  「かもめ舎」第44号より

 

  「数え歌 Ⅱ」

一つとせ一人びとりの初日待つ
  瞳の中の海の暗さよ
二つとせ二日続きの堕ちる夢
  大好きだった赤い風船
三つとせ三叉路に立つ道祖神
  二人戻って一人戻らず
四つとせ四角く切って空たたむ
  時々舐める水色の飴
五つとせ五感を閉じて浮く暫し
  宙を身籠もり唯我独尊

六つとせ六方踏んでをとこ逃げ
  没してからの燃ゆる山際
七つとせ七草粥の青臭し
  女うるさい男めんどう
八つとせ八つ当たりして腹の減る
  動かぬ石の長い溜息
九つとせ九九を唱えて眠らない
  砂漠のヘビの美しすぎて
十とせ十日戎のつんのめり
  わたしわたしと満ちる海原

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