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2019年7月 7日 (日)

晶子新作 2019年7月

川瀬晶子新作二十句    (かもめ舎第42号より)

「My Favorite Things」

                ――私のお気に入り

点々とタンポポ続く風の道
ご機嫌よう地蜘蛛の袋引っ張って
石捲る にょろりうじゃうじゃもごもごと
朝帰りですか猫の腹のたるみ
カルピスが待ってる暗い台所
トーストにバター正しく欲情す
モンローの二の腕 溶けかけたアイス
ジャムの瓶並べて負ける気がしない
私の歯型の残る床柱
ガスの火の青く静かにノーと言う
追想や肘のざらざら撫でながら
他人の人形抱いて笑っている私
階段の軋み もうすぐ雨になる
はぐれものばかり集まるボタン箱
あなたの消しゴム時々嗅いでみる
逢えません赤いタイルは踏めません
スペードのジャック逃げたという噂
男より優しい新しいソファー
常夜灯 宙から紐の垂れ下がる
我楽多を背負って物語は続く

季刊現代川柳「かもめ舎」第42号発行

2019年7月1日 季刊現代川柳「かもめ舎」第42号を発行しました。

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「かもめ舎」第42号のご案内

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 ・川瀬晶子新作二十句 「My Favorite Things」

・会員作品(自選七句)「鴎盟」

・読者投句作品(川瀬晶子選)「桜守」

・柳談「晶子新作二十句を読む」 …… 鳥海ゆい・杉山昌善・近藤良樹

・作家紹介 佐藤ちなみさん 「現在地を詠う」…… 杉山昌善

・エッセー「おとなの川柳」江戸の性教育 …… 東 正秀

・エッセー「ヨリミチビヨリ」 …… 朝妻久美子

・エッセー「シーガルの小話」 …… 近藤良樹

・誌上句会 …… 題詠「囁く」 鳥海ゆい選 ・ 印象吟  杉山昌善選

・月例誌上句会 …… 「粉」 朝妻久美子選 ・ 「困る」 川瀬晶子選

・入門かもめ塾  お題「咲く」

 

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

 

季刊「かもめ舎」のお申込み・お問合せは下記へ。

 

  現代川柳かもめ舎 (川瀬晶子)

 

  E-mail kamomesha@mbr.nifty.com

WEB句会 2019年7月のお題

月のお題は次の通りです。

① 旅

② 試す

各題5句まで投句できます。

 

応募は下記へ。

kamomesha@mbr.nifty.com

題名は「WEB句会投句」と入力してください。

本文に、お題・投句・お名前(又は雅号・ペンネーム)を書き入れてください。

入選発表の際はファーストネームのみ表示します。

投句はコメント欄ではなく、メールでお願いいたします。

 

◆締切り7月31日

 

◆発表  2019年8月初旬

 

特選にはささやかな記念品を差し上げます。

また、入選句は季刊「現代川柳かもめ舎」誌上にも掲載する予定です。

奮ってご応募ください。

 

※投句の際には、以下の点につきまして、承諾していただきますようお願いいたします。
1、当WEB句会に投句できる川柳は、あなたが著作権を有しているものに限ります。
2、著作権侵害等の責任は負いかねます。

WEB句会 2019年6月の入選句

WEB句会 2019年6月の入選句発表!

 

皆さま、いつもWEB句会にご投句いただき、ありがとうございます。

「蕎麦」は、発想が中々広がらない作りにくいお題でしたね。

しかしながら、特選の良仁さんは思い切った切り口を見つけたようです。

海に行けない日ではなくて、海になれない日です。

はぐらかされているようにも思えますが、何とも楽しいではないですか。

こういう時は、蕎麦を食べてパッと帰るのではなく、

蕎麦味噌を舐めながら、ちびちび酒を呑む長っ尻に違いありません。

茫洋たる海と蕎麦屋という通俗的な空間との意外な組み合わせが成功しました。

「背く」の特選句は、有無を言わせぬ「パプリカの赤」で決まりました。

お見事!

 

特選の方には、ささやかな記念品をお贈りいたします。

 

 

「蕎麦」
入選
落ちこんでいられぬ蕎麦掻きのぐるぐる ひろ子
返事などしてやるものか 蕎麦すする
蕎麦枕 家族揃って同じ夢 理惠
別れの予感する 月見蕎麦の月 明日歌
月見そば悲しいときのパスワード 椎太
居るだけでよかった人よそばの花 ちなみ
特選
蕎麦屋にいますよ海になれない日は 良仁

 

 

「背く」
入選
恋だもの一億人に背を向ける 冬子
背くのだ イタチの最後っ屁のように
背くべき時を逃がしてポチでいる 広川
一瞬も妻に背けませんでした 朱夏
背いてるレモンにちょいと爪たてる ひろ子
チチハハに背くギザギザ金平糖 ひろ子
背きだすいつも黙っていたボタン ひろ子
あなたに背く ほんとうは好きでした 蓮子
背信の沼を抱いてる泣き黒子
背いたら急に麦茶が美味くなり
体温に背いたままの生家跡 まこと
背かれて背いて同じおでん鍋 与生
夜へ夜へ背いた瓶が転がって ゆうこ
背くとき俺は銀色なのだろう 良仁
背くのか鉄の匂いの言葉吐き 明日歌
先生に背いてトマト真っ赤っか 椎太
背徳や私一人が傘を差す 椎太
特選
パプリカの赤あざやかに子が背く ちなみ

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