« WEB句会 2018年2月のお題 | トップページ | WEB句会 2018年3月のお題 »

2018年3月 5日 (月)

WEB句会 2018年2月の入選句

WEB句会 2018年2月の入選句発表


皆さま、いつもWEB句会へご投句いただき、ありがとうございます。

さて、今回のお題「艪」と「牢」。どちらも難しいお題でした。
「艪」の特選の明日歌さんは、艪というものをよく見ていると思います。艪は固い木材で作られているようですが、そんな艪が漕ぐ手の摩擦ですり減ってしまうほどの長い年月がこの句にはあります。父は生涯、家族のために艪を漕ぎ続けました。艪の凹みを握れば父の掌を感じます。今は亡き父と残された艪の凹み。心打つ佳句でした。

「牢」の1句目、これも明日歌さんの作品ですが、この唇はど迫力ですね。留め句の之さんの少女期もよく解ります。自ら牢に入るという発想は何句かありましたが、特選句は痛みと哀しみの強さという点において群を抜いていました。

特選の方には、ささやかな記念品を贈呈いたします。よろしかったらご連絡ください。

「艪」
 
入選
あの女だけには負けぬ 櫓を換える   岬
正直に生きているのに櫓が折れた   岬
息合わぬ二丁艪妻と笑い出す   睦悟朗
潮満ちて吐露したあとの櫓が軽い   ちなみ
艪を捨てて鯨の昼寝まねてみる   まこと
艪を放す やっと自由になりました   汀
春の艪にゆだねゆだねて海になる   ひろ子
艪の音の夢か現か遠ざかる   俊和
湖面には懺悔懺悔と艪の跡が   泰子
水切る艪あの人嘘をついたまま   泰子
思い出にしたくないから艪を握る   良仁
特選
艪の凹みたしかに父のいた証   明日歌


「牢」
入選
唇で牢の出口をふさがれる   明日歌
空室有三食昼寝付牢屋   柊子
牢名主からは好かれておりました   椎太
ラーゲルのため息 春を尖らせる   ゆうこ
尻尾なら置いてきました鉄格子   ゆうこ
ここは牢もう心配は要りません   俊和
夜十時抜け殻だけが牢を出る   泰子
煮凝りや夫唱婦随の牢の中   理惠
女という牢からやっと脱獄   まゆみ
一枚の鱗がのこる座敷牢   ひろ子
鍵のない牢で居眠りしています   ひろ子
少女期の世界全てが牢だった   之
特選
閉じ込めて 全て壊してしまうから   汀

« WEB句会 2018年2月のお題 | トップページ | WEB句会 2018年3月のお題 »

コメント

東野布由美様

コメントありがとうございます。
私の住所をメールでお送りしました。
よろしくお願いいたします。

川瀬晶子様
 突然失礼致します。島根県出雲市の城 多喜の娘です。先日母のエッセイと川柳の本を自費出版致し、かもめ舎川瀬様宛に送付致しましたが返ってきました。西宮市神楽町10-15-3でした。正しい住所をお手数ですが返信いただければ幸いです。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: WEB句会 2018年2月の入選句:

« WEB句会 2018年2月のお題 | トップページ | WEB句会 2018年3月のお題 »

2020年4月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
無料ブログはココログ